トップページの目次
1.下痢の原因
2.下痢の対策
3.下痢に効果効能があるサプリメント
4.サプリメント以外での予防改善
5.下痢や胃腸に関係する治療法
6.下痢に処方される漢方薬
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下痢の原因
下痢の原因は小腸の運動が早まったり働きが落ちたりして、大腸の吸収できる限度以上の水分が大腸に送られることにより下痢が起きます。
下痢には急性と慢性があります。
急性の下痢は食べ過ぎや冷たいも物の摂り過ぎなどが原因ですが、しばらくすると治ります。
慢性の下痢の原因は寒さや暑さ、ストレス、疲労、食物アレルギーなどがあります。
細菌による感染症も下痢の原因になります、発熱や吐き気を伴いますのでこの場合は早めに病院で診てもらってください。
また便秘と下痢が交互に起こる場合ポリープやがん、過敏性腸症候群(IBS)などが疑われますので、やはり病院に行って原因を調べてください。
下痢をともなう消化器系の病気
過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群(IBS)は、慢性的なお腹の病気で、腹痛や下痢、便秘、ガス、腹部膨満感などの症状があり、日常生活に支障をきたすことが少なくありません。ストレスが原因によって起こることが多く、リラックスしているときは、起こりにくい病気です。性格的には几帳面で神経質な人、子供では大人のいうことに従順な、いわゆる「良い子」がなりやすいです。
大腸がん、大腸ポリープ
大腸がん、大腸ポリープは症状がでにくく、検査で見つかる例が多いのですが、便に血がついたり、便通の異常、腹痛も重要なサインです。ポリープやがんが通り道にできると、便秘や便が細くなる、あるいは下痢便が出たり、下痢と便秘を繰り返すことがあります。
大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)
大腸憩室症は管状になっている、臓器の一部が出っ張って袋状なったものです。炎症を起こしたり出血した場合は治療が必要ですが、そうでない場合はとくに治療の必要はありません。大腸憩室症は、腸にガスがたまりやすい人に見つかることがあります。
乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)
冷たい牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロしたり下痢を起こすのが、乳糖不耐症です。体質的に乳糖を分解する酵素が、不足しているのが原因です。乳糖不耐症は消化不良などのために、下痢をしたのがきっかけで、腸が敏感になり発症することもあります。
クローン病
クローン病は小腸や大腸にただれや潰瘍ができる病気です、病変が腸の外側の層まで達して、ほかの部位と癒着(ゆちゃく)を起こすこともあります。免疫系の異常が原因といわれる難病で、10歳代後半から20歳代に発症することが多い慢性の病気です。下痢や腹痛、発熱、食欲不振がおもな症状です。
潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に炎症が起こり、広範囲にただれや潰瘍ができます。免疫系に異常が原因とされ、10歳代後半から50歳代の男性に多く見られます。下痢や腹痛が主な症状で、便に粘膜が混じったり血便が出ることが多く、発熱することもあります。
下痢の対策
下痢の対策としては腸内環境の改善がポイントになります。
下痢に効果効能があるサプリメント
●サプリメント選びのワンポイント・アドバイス
- 梅の有効成分のカテギン酸は、下痢や便秘を改善してくれます。
- 乳酸菌、納豆菌、ケフィアは腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を抑え腸内環境を整えてくれます。
- ビール酵母は植物繊維を豊富に含み、腸内環境を整えてくれます。
- オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになり、善玉菌を増やしてくれます。
- 水溶性食物繊維は下痢とけいれん性便秘の両方に効果があります。リンゴ、バナナ、オクラなどに含まれるペクチンまたは海藻のフコイダン、コンニャクのグルコマンナンなどは水溶性食物繊維です。
サプリメント以外での予防改善
下痢の時は失われた水分を補給しないと脱水症状になりますので、白湯やお茶、スポーツドリンクなどで水分補給をしてください。
下痢のひどい時は絶食して回復してきたらおかゆやうどん、湯豆腐など消化の良い食品を摂るようにしてください。
下痢や胃腸に関係する治療法
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下痢に処方される漢方薬
漢方薬は、自分の証に合ったものをお選び下さい。
「証」とは体力、体質、症状などから患者さんの状態を総合的に観察した診断結果のことです。
- 実証は生理機能が高まった状態を意味して、外見は健康そうに見えます。
- 虚証は体力がなく、生理機能が衰え、抵抗力も低下した状態を意味します。
- 中間証は実証または虚証のどちらも偏らず、それぞれの特徴を半分ずつもつ場合を意味します。
「証」の判定は証の自己判定テストご利用ください。
実証
- 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
みぞおちがつかえて硬く張り、お腹がゴロゴロして下痢をする吐きけ嘔吐、食欲不振、ゲップなどがある人に有効です。 - 葛根湯(かっこんとう)
急性の下痢で、熱と寒気があり、汗がでない人に有効です。 - 大柴胡湯(だいさいことう)
急性の下痢に適しています。腹痛と渋り腹があり、ムカつき、嘔吐、口の渇き、食欲不振などを訴えている場合に効果的です。みぞおちが張って抵抗と圧痛があり、舌に黄色っぽい苔があることなども目安です。
中間証
- 五苓散(ごれいさん)
水様性の下痢をして、ノドが渇いて水を飲むのに尿の出が少なく、ときに水を飲んでもすぐに吐いてしまう人に合う処方です。小児の下痢にも効果的です。 - 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
みぞおちと、左右の肋骨の下あたりが緊張して硬く張り、腹痛、下痢、ムカっき、嘔吐などがあるものに用います。ストレスによる下痢に有効です。
虚証
- 人参湯(にんじんとう)
ふだん胃腸の弱い人が、おなかを冷やしたり冷たいものを食べて下痢をしたという場合に効く処方です。脈も腹も軟弱で、口のなかにツバがたまる、胃に水が停滞してピチャピチャと音がするなどの症状が目安です。 - 真武湯(しんぶとう)
ふだんから胃腸が弱く、冷え性で疲れやすい、とくに腸の症状が悪く、激しい下痢をした後にぐったりと疲れを感じるという人に向いています。よく人参湯(にんじんとう)と合方して用います。 - 胃風湯(いふうとう)
真武湯(しんぶとう)を用いるような虚弱体質の人の下痢で、粘血便の下痢が続いて、渋り腹がある場合に有効です。 - 桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)
下痢の回数は多いものの、1回の量は少ない、腹痛と渋り腹がある、絶えず便意をもよおして苦しむという場合に用います。腹部が膨満し、腹直筋が緊張することも目安です。 - 大建中湯(だいけんちゅうとう)
普段から下痢をしやすく、冷房などで冷えると腹痛とともに下痢がひどくなるような人に用います。腹部が全体として軟弱で、腸管の動きを外から見ることができるようなものに適しています。
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